読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ランチのアッコちゃん

ランチのアッコちゃん、読み終わりました。

 

ランチのアッコちゃん

ランチのアッコちゃん

 

 柚木麻子さんの本は基本女子が女子で集まってわちゃわちゃする印象なんですが、これは少しいつもと違ったかもしれませんね。

 

「食」がテーマの四篇が載った本で相変わらずの女子力の高さですが、後半二編は若い女性と男性が交流する話が続きます。

一つ目は女性目線で最後の「ゆとりのビアガーデン」は男性目線で語られます。

 

物語における「食」、とりわけテーブルを囲むという行為は結束を意味します。

自分の欲望を満たす姿をとりわけ無防備に晒すのだから、警戒心を解いてない相手とは一緒に食事できません。

料理の食べ方でそのキャラクターの人間性がかいま見える、と福田里香さんも言ってました。

悪者は料理を乱暴に扱い、善人は美味しそうに食べます。ジブリとかがそれを過剰に出しますね。

 

最後の「ゆとりのビアガーデン」なんてお手本みたいなお話です。

段々とゆとり少女の玲美に心を開いていく主人公、そして最終的には彼女が経営するビアガーデンに訪れます。

そこで主人公は、満足気に自分の欲を満たすのです。

柚木麻子さんが男性目線で話を書かれるのは珍しいと思います。この場合でもさすが、柔らかい文章で人間性を語られる方だと思いました。

 

胸がほっこりしてお腹が空く、おいしい小説でした。

 

柚木麻子さんは他の小説もとてもおもしろくてオススメです。

 

 

終点のあの子 (文春文庫)

終点のあの子 (文春文庫)

 

 

けむたい後輩

けむたい後輩