一般小説入門

ライトノベル好きが違和感なく読める一般小説10選 - 補助線とタワシ

 

確かに読みやすくて面白いものが多いです。真似してみよう。もっともっと読みやすいの。

 

1 インヴィジブルモンスターズ チャックパラニューク

 これを読み終わった瞬間のことは忘れもしません。映画の上映時間を待っている渋谷のドトールで、アイスコーヒーを飲みながら読んでいました。

 そのはちゃめちゃな構成と文章と展開に頭がぐにゃぐにゃしたのを覚えています。

 キめたことないけどたぶん薬キめたらこんな感じだろうなあと。どんなストーリーか説明し辛いことこのうえなし。

ファイトクラブの原作者がファイトクラブの前に持ち込んで没を食らっていた小説。

 

インヴィジブル・モンスターズ (ハヤカワ・ノヴェルズ)

インヴィジブル・モンスターズ (ハヤカワ・ノヴェルズ)

 

 

2 今夜、すべてのバーで 中島らも

 アル中な自分の生活を綴った私小説。

 “「教養」のない人間は酒を飲むことくらいしか残されていない。
「教養」とは学歴のことではなく、「一人で時間をつぶせる技術」のことでもある。”
 の名文が載った傑作。ダメな生き方だけど憧れてしまいます。

 

今夜、すべてのバーで (講談社文庫)

今夜、すべてのバーで (講談社文庫)

 

 

3 好き好き大好き超愛してる 舞城王太郎

 俺も我慢できないので舞城をひとつ。

 芥川賞候補にまで上がったのに石原のおじいちゃんに怒られた本作。タイトル通りケータイ小説を意識してます。

 ケータイ小説を皮肉っているようにも見えるし、ケータイ小説をバカにしてる層を皮肉っているようにもみえる。

 「メタ視点」が流行っていたのでそれを直接登場人物が「わかんない」って言ってたりしてて、それこそがメタ視点だったりして面白い。

 俺の中の舞城といえばこれ。

 

好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)

好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)

 

 

4 勝手に生きろ! チャールズブコウスキー

 ダメ人間(主人公)が次々と仕事を辞める話。

 その辞めっぷりはスカッとします。常識にとらわれてるのがアホくさくなる。

 あばずれチャーリーの            

「他の人は10パーセントか20パーセントしかいないの。あんたはまるごと、全部のあんたがそこにいるの」
 の名セリフには震えます。

 

勝手に生きろ! (河出文庫)

勝手に生きろ! (河出文庫)

 

 

 

5 犬身 松浦理英子

 人間より犬になりたい、と常々思ってる主人公が実際に犬になる話。

 犬は犬で大変で、犬から見た人間の滑稽さを女性目線で、さらに一歩引いて(?)犬目線で語っている小説。

 これきっかけで松浦さんの小説に嵌りました。こんな文章書ける人はほかにいないと思う。

 

犬身

犬身

 

 

 

6 けむたい後輩 柚木麻子

 駄目な先輩に、よくできた後輩が懐くお話。

 全然性格も生き方も違うキャラクターに語り部がころころ変わるので、感情移入させるのが難しいところをこの人はいつも見事にやってのけます。

 終わり方にも溜飲が下がります。

 

けむたい後輩

けむたい後輩

 

 

7 風の歌を聴け 村上春樹

 みんな大嫌い村上春樹

 架空の小説家を用いて、淡々と話を紡ぎます。

 この一作に、村上春樹が詰まってると思う。ぶっちゃけ大傑作です。

 

 

風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)

 

 

8 晴天の迷いクジラ 窪美澄

 年齢も性別も違うけど、どこか生き方が似ている三人が、一頭のクジラで結ばれて疑似家族になる話。

 すごく良い読後感でした。俺の中の窪美澄はこれ。

 

 

晴天の迷いクジラ

晴天の迷いクジラ

 

 

 

9 全滅脳フューチャー!!! 海猫沢めろん

 ほとんど実話、っていうかこれも私小説みたいな話なのかな?

 オタクな主人公がホストになって変な人たちと関わっていく話。

 ふざけたPNだけど、この人はとてもイケメン。

 だって元ホスト。

 

全滅脳フューチャー! ! !  (幻冬舎文庫)
 

 

10 さらば雑司ヶ谷 樋口毅宏

ひさびさに雑司ヶ谷に帰ってきた主人公がめちゃくちゃやる(ヤる 殺る)話。

もうほとんど娯楽映画。エログロでタランティーノ三池崇史の映画みたい。

彼の大出世作。

さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)

さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)

 

以上でございます!