「かぐや姫の物語」 ネタバレ

改めて。こないだ観たコレの話を。


かぐや姫の物語 予告 - YouTube

この映画はみんな知ってる「竹取物語」の焼き直しです。

もう説明の必要がないくらいに物語の『元祖』

 

この物語の主人公は「天人」であり「姫」です。

しかしその言動や行動、心の移り変わりなどは紛れもない現代女性のそれです。

 

この映画は「竹取物語」のフォーマットに則って、とんでもない技術で今の女性を主人公に紡いだもはや怪作です。

 

自分は何を隠そう主人公の女の子に感情移入させる形の話が大好きで、かぐや姫の成長と戸惑い、寄ってくる男たちに対する畏れなどを感じている姫に正直ノリノリでした。

 

しかし姫は最後まで幸せになれません。

育ててくれた翁たちに気を使い、言い寄ってくる求婚者たちにも気を使い、そのことで逆に話題が広まってそれを聞きつけた帝に迫られたことでとうとう月に助けを求めてしまう。

 

ここまで姫が幸せを感じた瞬間はほとんどありません。

子供の頃山を駆け回った時とか、庭の草木を愛でたりしてる時だけ。ささやかなもんです。

 

普通美人を見ると人は「さぞ幸せな人生だろう」とか勝手な想像をします。

でも姫はふんだり蹴ったりな生活で、とうとう悲しみに暮れながら月に帰ります。

月での生活は穢れも何もない「無」すなわち「死」です。

 

散々な生活を強いられてなお姫は「帰りたくない」といいます。

なにせ月に帰ることは「死」ぬことと同義なので当たり前ですね。

つまり姫は「死にたくない」とごねてたわけです。 

 

抵抗むなしく、姫は月に連れ戻されます。

すなわち姫は「死」にます。これにて映画は終わり。

こんなのが全国の映画館で、ファミリー映画として上映されてるなんて狂ってる。 

 

なんだこの後味の悪さ! を越えた映画のよく出来てるっぷり!

最近これに似た後味の悪さを映画館で感じました。「まどかマギカ」です。

 

あれもこんな感じの、じわーっとした終わりでした。あっちはまだ続きそうだけど。

 

やっぱり俺は主人公の子には無条件に幸せになって欲しいです…。

 他の男とか世界を不幸にしても、幸せになって終わって欲しいです。こういう主人公に感情移入させる形の話ならなおさら。

 

でもまあ文句なしに作画とか全部ひっくるめてメチャクチャよく出来た映画です。ど傑作。