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フィクションの強さ

僕は読書が大好きなのであります。

読書と言ってもビジネス書や啓発書などはほとんど読みません。心理学の本はたまに読んだりします。

僕の読む本の九割は小説です。

 

小説はノンフィクションのものもありますが、そのほとんどがフィクション、創作です。

端的に言うと嘘っぱちです。キャラクターに感情移入したとしてもそんなやつ世界中のどこにも存在してないし、良いこと言ってもそんなこと誰も言ってない。

嘘がずらずら書いてあるわけです。○○が言った、とか。言ってないのに。

 

だから、実用書とか好きな人からしたら「読んでも無駄」と思われるかも知れない。

 

でも僕はフィクションの力を信じとります。

存在しない人が言った嘘っぱちの台詞の中にこそ、真実があると思わずにはいられません。

だって現実で「本当のことを言おう」と思って言った事なんてほとんど嘘八百でしょう。絶対にバイアスがかかっていたり、フィルター通した言葉しか出ないはず。

それは社会を意識してたり、立ち位置を考えてるのかもしれない。よっぽど気心知れた仲でもこれは同じ。

 

でも、人が何かを通した発した言葉にだけはフィルターがかからないはず。

その何かこそフィクションだと思います。

 

嘘ばっかりなのは現実社会のほうで、嘘が無いのはフィクションの方なのかもしれないなあ。

 

伊藤くん  A to E

伊藤くん A to E

 

 僕の大好きな柚木麻子さんは、いつも人と人の関係について書かれます。

こっちの主観で感じていたこの人との関係はこうだったのに、向こうからしたら全然違った、っていう人間関係の多面性を書かれることが多いです。

最近の若い作家さんはこういう話しを書かれる人が多いかも。

この細かいニュアンスは実用書などでは説明できない。物事に何層もレイヤーを重ねる技術こそ語り部の仕事。

それをみて頭で考えるのがこっちの仕事です。

 

フィクションは強い。